放射線療法は、がん細胞を破壊するためにX線を使用します。
放射線療法は、体の様々な部分の進行再発乳がんを縮小します。
放射線療法は、進行再発乳がんによる痛みを軽減し、特に骨の痛みを軽減します。

放射線療法とは？
　放射線療法は、がん細胞を破壊するためにX線を使用します。局所的な治療で、対象とした体の部分のみを治療します。

どんな時に放射線療法は勧めらるのでしょう？
　放射線療法は、進行再発乳がんによって影響を受けた様々な体の部分を治療するために使用されます。主治医に放射線療法があなたに推奨されるかどうか聞いてみましょう。

もし、骨にがんが転移していたら？
　もし乳がんが骨に転移をしていたら、以下の目的で放射線療法が使用されるかもしれません。

·　乳がんの転移による骨の痛みを和らげるため
·　術後に、脚の骨など体重のかかる骨の骨折を予防もしくは治療のため
·　肋骨などの体重がかからない骨の骨折の予防もしくは治療のため

　椎骨への放射線療法は、脊髄を圧迫する脊椎内やその周囲のがんを予防し、治療するために使われるかもしれません。
もし、脳にがんが転移していたら？
　もし脳に乳がんが転移していたら、以下の目的で放射線療法が使用されるかもしれません。

·　術後に、脳のある領域のがんを治療するため
·　手術の代わりに、脳転移の症状を和らげるため

　脳のある領域に乳がんが転移した女性は、その領域への定位放射線療法と、その後の全脳照射を受けるかもしれません。

もし、それ以外の部分に乳がんが転移したら？
　乳がんがそれ以外の領域に転移していたら、放射線療法は痛みや腫れを緩和したり、リンパ節（体を感染から守るために脇の下などにある体の腺）の腫大を軽減するために使用されるかもしれません。

放射線療法を受ける時に含まれること
　放射線を始める前に、あなたの治療の計画をたてる放射線治療医に会い、どんなことを治療前に行うか話してくれるでしょう。放射線治療の回数は、以下のよって決まります。

·　がんの場所と大きさ
·　症状
·　全体的な健康度
·　同じ領域に放射線療法を受けたことがあるか

　治療計画のために、治療とは別の機会に受診するよう説明されるでしょう。治療計画のための受診では、治療を受ける部位の検査やスキャンをされるでしょう。放射線治療の部位を治療者に知らせるためのしるしが皮膚に付けられるかもしれません。これらのしるしは小さく、一時的なものも長期的なものもあります。一時的なものであれば、洗い流さないように注意する必要があります。放射線腫瘍医は、治療中に同席することもしないこともあります。
　頭頸部に放射線療法を受ける場合、治療計画時にマスク（覆面）が作られるかもしれません。その時には、放射線が正しい部位に当たるように治療中そのマスクをかぶります。放射線治療医やそれ以外の誰かが、マスクを作るときのことを話してくれるでしょう。