がんの診断の衝撃の後、多くの人はもう一つの感情的な難しい仕事ーこのニュースをどのように子供と共有するかーに取り組まなければなりません。以下は、両親が子供と話すときの助けになるかもしれません。
準備をする
使いたい言葉を考えましょう。穏やかさをたもちつつ、感情を表出することを恐れないでください。良い知らせを伝える時には自信を示しましょう。配偶者やパートナーがいる時には、前もってどのように説明をするつもりなのか、どの情報をそれぞれ伝えるのかを話し合いましょう。彼らが同席してくれることで、あなたが力づけられ、他の大人が彼らのケアをしてくれるということが保障されるでしょう。
いつ言ったらいいのでしょう?
多くの子供達が両親の振る舞いや雰囲気から直感で理解し、感知します。話すまでの時間が長すぎるのは配慮がありませんが、特に小さい子供に伝える場合、最終的ながんとその治療についての情報がわかるまで、待ちたいかもしれません。もし可能なら入院する前に、家もしくは、子供たちが安全だと感じられる場所で伝えてください。
何を言ったらよいのでしょう?
知らせを伝えるのにはいくつかの方法があります。しかし、専門家は以下のやり方に賛成しています。正直であれ、小さな言葉には簡単な言葉で伝えましょう。あなたが病気であること、よくするためにできることをしてくれる医師に会うことを伝えましょう。もう少し年上の子供とは、より多くの情報を共有しましょう。すべてをすぐに伝える必要はありませんが、最初の会話の時には以下を検討しましょう。
·”がん”という言葉を伝えましょう。”悪い細胞””塊””軽い傷”等の比喩は、マサチューセッツ総合病院の児童精神科医によると混乱と不安の原因になるそうです。
·子供が理解できる表現を使いましょう。医療者に、子供にがんをどのように説明すればよいのか記載してある、お勧めの本や文献について聞いてみましょう。
·体の特定の場所を説明するのに人形を使うことも良いかもしれません。おもちゃを使うことで話が子供にとって受け取りやすくなるかもしれません。
·痛みがなければ、調子が悪くないことを子供に伝えましょう。具合が悪ければ、それがどのように影響しているのかを伝えましょう。例えば「お母さんはもう少し休む必要があるの」とか「あなたのお腹が痛いときみたいに、お父さんはイライラしているの」などと言ってみましょう。
·希望を表出しましょう。特に余命が限られているときでも、すぐに亡くなったりするわけではないことを確認しましょう。家族や友人の例を挙げてもいいし、スポーツ選手や有名人を例に挙げてもいいでしょう。自転車選手のランス·アームストロング選手等。医師たちが新しい治療を常に発見するために一生懸命研究していることを伝えるのもいいでしょう。
·罪悪感を無くしましょう。子供たちは、あなたが病気になったのは子供たちのせいではない、あなたのがんには子供たちは何も影響をしていないということを理解すべきです。そしてあなたからがんが感染することはないということを強調してください。ある程度大きい子供や成人した子供達は、遺伝のことを気にするかもしれません。これらの事柄について医師から情報を集め、もしそうしてもいいと思うなら、受診に子供を同伴し、自分たちで質問してもらっても良いでしょう。
·子供たちに、どれだけあなたが愛しているかを伝えましょう。最初に話すときに繰り返し伝え、ずっと継続しましょう。
·子供たちにあなたの病気が彼らの人生にどのくらい影響を与えるのかを伝えましょう。もしあなたが入院をする予定があったり、いつも入る時間にいられないときには、だれが子供たちの面倒を見るのかを伝えましょう。いつもの日課が止まってしまう場合には、詳しいことを伝えましょう。例えば、「お母さんが病院にいる間、おばあちゃんが一緒にいてくれる」とか「お父さんは作家の練習の時のお迎えにはゆけないけれど、試合にはできるだけ多くゆくね」等です。子供が大きく、もっと吸収することができるならば、あなたが受けるであろう副作用について説明してもいいかもしれません。「睡眠時間をいっぱいとる必要があるかもしれない」とか、「治療に使う薬が原因で髪の毛が抜けるので、鬘を買ったり、良い帽子やスカーフをかぶるね」などです。
·子供たちがあなたの助けになれる方法を伝えましょう。大きな子供には何か役割を持ってもらうとか、小さな子供にはカードを書いてもらうとか、子供たちがあなたの回復に役立っていると思う手助けをしましょう。ある過程では、この経験を前向きな経験としてとらえ、お互いの関係が深くなったと言います。
·子供たちに、説明を聞いてどう思ったかを聞いてみましょう。彼らの心配事や関心ごとを聞いてみましょう。
·できる限り一生懸命質問子供たちの質問に答え、わからないととか考えてみると答えることを恐れてはいけません。
それ以外のサポート
·担任の先生やそれ以外の子供たちと交流のある大人にに状況を説明しましょう。子供たちの気持ちを見守るのと安心させるのを手伝ってもらいましょう。
·いくつかの組織はがんを患っている成人や子供を無料で支援してくれます。○○などのホームページをまず見てみましょう。
(出典)NCCNのホームページから <ただ、ここはもう少し日本語練る必要あり>
<オーストラリアの冊子から>
特に幼い子供や孫がいる場合、どのように彼らが診断や治療を理解し受け止めるのかについて心配になるでしょう。彼らにそれを伝える適切な言葉を探すのや、継続していることについてもどのくらい話したらいいのかを知ることは難しいかもしれません。子供とがんについて話し合い、どのように彼らが反応し適応するのかは年齢や成長度によります。
幼児期
8歳くらいまでは、子供たちはほかの人の視点を理解したり、彼らの振る舞いがどのように周りの人に影響するかを理解することができません。幼い子供は、偶然や不運を理解できません。すべてのことに何か理由があると考えます。幼い子供が、妖精や魔法を信じることは普通のこと(バースデーケーキのろうそくを吹き消すときにお願いをすることを考えてみてください)で、この魔法を信じることは彼らが悪いこと起こすこともできると考えることに広がります。もしこれらのことを一緒にすることができれば、小さな子供があなたのがんの原因になる何かをしてしまったと考えることを理解できるでしょう。
もちろん多くの小さな子供はこれらの心配事を言語化したり、再保証を求めたりすることはできません。彼らは、一般的に悪くふるまったり、子供返りしたりすることで恐怖や罪悪感に対応するでしょう。そのため、5歳なら自分の小さな兄弟に挑戦的で乱暴な態度を取ったり、6歳ならおねしょをしたりするでしょう。両親が疲れていたり病気だったり不安だったりするとき、その行動の裏にあるメッセージ、それは子供が「私は/僕は怖いんだよ」ということを伝える方法なのですが、を読み取ることが難しいかもしれません。子供に、私のがんはあなたのせいじゃないと伝えることは本当に効果があるでしょう。彼らのしたことにがんは関係ありません。
時々子供と、特に女の子ですが、不安に対してとてもいい子になることで対応することがあり、これが魔法の様に事態をよくするかもしれません。ここにある危険は、とってもいい子になることを褒められると、その子の負担がわかってもらえないかもしれないことです。
いつも通りであることやスケジュールを組むことは、幼い子供を安心させます。疲れているとき、寝る時間のことでもめるよりも遅くまで起きていさせたいと思うかもしれません。できる限りいつも通りにすごすことは、自身や安心を与えます。その為、いつもの規則を守るように努力することは、皆の助けになります。
中間の年齢
8歳から12歳くらいまでは、子供は時に物事は起こるだけで、悪いことは自分の責任ではないということを実感し始めます。この年齢の子供が困難なことと向き合うのを助けることの一つとして、何がコントロールできて何がコントロールできないのかを理解するのを助けることです。がんはあなたのしたことで起きるわけではなく、誰かのしたことで起きるわけではありません。健康でいようとすることに挑戦し続け、それを決めるのは彼らの責任ではないと伝えましょう。
彼らは驚くような言語的スキルを身に着け、興味を持ったことに関しては終わりなく話し続けることができますが、遊ぶことができる必要があります。遊びと身体的な活動は、強い感情や心配と適応するのに重要な方法です。もし調子が良くないと感じる時には、子供たちをいつもの運動に連れてゆくのが本当に大変かもしれませんが、研究ではこれらの活動は子供の適応を助けると言われています。おそらく、もし子供が楽しめるようなら、あなたは友人に運動に連れて行ってもらえるよう頼むこともできるでしょう。
この年齢では、子供はほかの人から受け入れられるかを感じることができ、何らかの理由で家族がいつもと違うと子供は、これに気が付きます。例えば、お母さんの髪がなくなることを嫌うかもしれません。
この年齢の子供は、しばしば勇敢であろうとしたり、成長しようと奮闘する感情に圧倒されているように感じるかもしれません。これは、「君のお母さんはがんを患っているから、死ぬかもしれない」等というほかの子供からのコメント等に向き合い、苦痛を感じることかもしれません。善意のある家族や友人は、勇敢であるように、大人になるように言うかもしれませんが、これは助けにはならず、彼らが感情を表出するのを妨げます。家族や友人に、子供たちにどのように対応してほしいかを話す機会を持つことは有益と感じるかもしれません。例えば、祖父母に勇敢であるように言うよりも、心配事を言ってもいいという風に言ってもらうなど。
助けていると感じることは、子供たちの自信を回復させるので、仕事のリストを持つことは、一般的に良いことです。難しいのは仕事のレベルを子供に合わせることです。子供に失敗するであろう任務を課すことは誰の助けにもなりません。
思春期
思春期(ティーンエージャー)は短い言葉で考えることをちょうど始める時期で、時に論理的に考えることが難しいこともあります。これは、彼らの振る舞いがどのようにほかの人に影響するかを理解し始め、ほかの人の視点で見ることができるようになり始める時期です。私たちの文化の中では、思春期の男の子は、高校の途中までに大人の体重や身長になりますが、頭の中は必ずしも身体の成長に追いついてはいません。時々、私たちは思春期の脳は進行中であることを思い出す必要があります。
受け入れられ、グループの一員であることは重要で、特に女の子では自尊心は脆弱です。思春期は、自己とアイデンティティーの感覚が成長する時期で、大人の役割や信頼関係や責任について考えています。ティーンエージャーは、家族から離れていると感じる必要があり、その一方で支援と保障を必要とします。社会活動や楽しみを持つ機会を続ける必要があり、これらは彼らが適応するのを助けるでしょう。
ティーンエジャーにとって、家族への要求と期待が広く変動し、対立するのは一般的なことです。感情はとても強く感じられ、孤立していると簡単に感じるかもしれません。乳がんの母を持つティーンエージャーはどのくらい彼らの生活に変化があるかわからないと感じる一方で、異なるように扱われるのは嫌だと感じています。